前回は新品をおろす前にアッパーにした方がいいケアについて紹介させていただきましたが、今回はソールに対してです。
ヒールについては減った後の修理でも元のとおり、もしくは元とは違えど機能的にも見た目にも、ほとんどの場合が問題無く直すことができます。
それに対してソール側は履く前に補強した方が良い場合がございます。
それはレザーソールの場合です。
レザーソールはラバーソールと比べて削れが早いため少し履いただけなのに気付いたら下の画像のようになってしまいます。
画像1
ではどうすべきか。
方法はいくつかございますのでメリットと、デメリットを挙げていきましょう。
❶爪先ラバー
強度はさすがに❷と比べたら劣りますが、レザーより大分削れが遅くなります。素材違いの違和感もそれほどありません。
❷ビンテージスチール
爪先の強度は最強。
でも金属がアスファルトと当たる感覚や音がイヤという方は多いです。
❸ハーフラバー
ソールが地面に接する全ての部分をレザーより強度の高いラバーで補強することができます。(画像4)
爪先の強度はスチールより落ちますが、減ってきたら爪先だけラバー交換も可能です。(画像5)
画像4
画像5
❹ビンテージスチール+ハーフラバー
最強コンビです。
❶か❷のどちらかは履く前にしておくことが望ましいですが、削れてしまっても早いうちにでしたら問題ありません。
グッドイヤーウェルテッドやハンドソーンウェルテッド、またはステッチダウンという製法の靴の場合は画像1のように削れると後々問題が出ることもあります。
マッケイやセメンテッドという製法の場合は機能としては問題はないですが、修理しても見た目が悪くなる可能性があります。
履く前に補強するのが良いか、削れてから修理するのが良いか、どちらにしても気を付けてくださいね。
*上記の5製法につきましてはまた別の機会に説明します。
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