上品な見た目で幅広く使用される、「スムースレザー」

「スムースレザー」とは、その名の通り表面がスムース調の革のことを指します。スウェードやヌバックのように起毛しておらず、また型押しなどの加工もされていないため、すべすべとした見た目です。表面を平らに加工した革の総称ですので、同じ「スムースレザー」と呼ばれていても、革によって堅さなどはまちまち。使われる皮の種類も仔牛から成牛までさまざまです。また牛だけではなく、羊や豚でもこの加工のものは「スムースレザー」と呼ばれます。加工の仕方には、表面をそのままにしたものと、バフと呼ばれるやすり掛けをした後に塗装仕上げしたものがあります。

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「スムースレザー」の特徴

さらりとした表面で、落ち着きがあり、何にでも使いやすい雰囲気を持った革です。染料にもよりますが、比較的マットなものが多く、ほんのりと上品な艶を放っています。主張し過ぎず扱いやすいため、多くのアイテムで幅広く使用されているようです。表面がシンプルですので傷などが付いてしまった場合目立ちやすいのが難点ですが、その分すべすべとした触り心地の良さという利点があります。

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ビジネスシューズからスニーカーまで、幅広く使用

型押しなどと違い革自体が華美過ぎないため、大きめのトートバッグやドレスカジュアルな雰囲気の靴などのキッチリ感はあるけれど、派手すぎないデザインが好まれるアイテムに使われているようです。また誠実でエレガントな雰囲気を演出できるため、ビジネスシューズなどにもよく使われています。そしてビジネスシューズの他、スニーカーなどにもよく使われている革でもあります。「本革」のスニーカーの多くが「スムースレザー」を用い、カジュアルな中に本革ならではの高級感を与えてくれるとして、重宝されています。大切に履けばもちろん経年変化をし、足にも馴染みやすく、持ちも良いようです。

「スムースレザー」の経年変化

塗料の種類にもよりますが、「エナメル」などと違い樹脂を用いている加工ではないため、経年変化をするものが多いです。通常のレザーと同じように定期的にオイルケアなどをしていれば、だんだんと革質もくったりと馴染んできます。ですが「オイルドレザー」よりは色の変化も革の柔軟性も変化を起こしにくいと言えます。

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