"革のダイヤモンド"と評されるコードバンの魅力とは?

"キングオブレザー"の名をほしいままにするコードバン。経年変化によって他の革にはない質感や深い光沢が出てくることから最高級皮革として、多くの人に愛されています。愛好家のなかにはコードバンの革靴を50足、100足と所有している人も少なくありません。


丁寧にケアをすれば、一生使える相棒に

このコードバンが高い人気を誇るのは、希少性が極めて高いからです。採取できるのは農耕用馬の臀部(でんぶ)の皮の中間に位置する2mm程度の部分のみ。しかも馬一頭から一足分しか取ることはできません。これを職人が皮の裏側から丁寧に削り出していくのですが、この作業が宝石発掘に似ていることから、ときに"革のダイヤモンド"と評されることもあります。

手間暇をかけて採取されたコードバンは、キメが細かく、しかも凹凸が少ないため、滑らかで丈夫という特長があります。その強度は牛革の2倍とも3倍とも。しかも使えば使うほど艶やかになっていくので、きちんと手入れをすれば生涯に渡って使うことも可能です。



コードバン、最大の敵は水! 日々のケアは怠らずに

しかし弱点も。水に弱く、濡れたまま放置しておくと水シミになったり、水ぶくれが生じてしまうことがあるのです。また、汗などで変色を引き起こすこともあります。

ですから、日々のメンテナンスが欠かせません。水に濡れたらすぐに拭き取る。定期的に乳化性のクリームで栄養を補給する。1日履いたら3日は休ませる。そういった細かなケアを忘れないようにしたいです。

また、表面が毛羽立ちやすいので、自分で靴磨きをする際には力を入れすぎないように注意したいところ。クリーナーで古いワックスや汚れを拭き取るときはサッと。新たなクリームを塗りこむときも、やさしく塗りこむように意識してください。

扱いは他の革製品よりもデリケートですが、それに見合うだけの楽しみがあるのがコードバン。とくに革靴は、履きこむことで足にフィットし、しかも独特のシワ感がでてくるので、より愛着が持てるはず。もし手に入れたときは、じゃじゃ馬を飼いならすように、じっくり時間をかけて自分のものへと仕上げていきたいものです。


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