メンズ革小物ブランド「ATSUSHI YAMAMOTO」のコンパクトウォレット。運営会社であるイーバスの代表である山本敦氏は、革製品を取り扱う老舗メーカーから独立して、一人で革の染色から、裁断や縫製までを行います。彼の作品のアイデンティティは、まさしく一風変わった染色にあります。それは、表皮に刷毛模様を表現する事です。ガラス加工し、独自のツヤ感を生み出した革なのですが、ベースには、丁度良い脂質の柔らかさとキズに対する耐性を兼ね備えた、生後半年から2年くらいの雄雌牛の革を鞣した「国産キップレザー」を採用しています。経年変化を味わいとして楽しめるタフさを併せ持ち、革好きにはたまらない独特の香りがあります。一枚革の状態でじっくりと施した、刷毛染めによる独自の染色は、"遠目で見ると暗く、近くで見ると明るい革"をコンセプトに生まれました。丸染という製法で、革に内部にまでしっかりと染料を染み込ませ、透明感のある深い色合いを実現しています。その美しい表情は、エイジング過程でも綺麗に残りながらも、小キズ・シワ・汗などの革の天敵を、見た目の味わいに変えるタフさも備えています。さらに、表現したい色を視覚的に実現するために、数種類の近い色の顔料を使用して調色しているので見た目は深く、革自体の特性も見極めて濃淡も変化させているので、美しいグラデーションが表現されているのが特長です。前節が長くなりましたが、「ATSUSHI YAMAMOTO」のレギュラー商品は基本的におしゃれな雰囲気が感じられるジェンダーレスです。この度、Mens Leather Storeより男心くすぐる渋さが感じられる限定カラーが発売されましたのでご紹介します!
内装色がマットブラックの限定カラー
Mens Leather Storeでは、男性的でギュッと引き締まった演出を求めた結果、内装に黒い革を組み合わせました。通常はおしゃれなグレージュ色なので、エレガントなデザイン性が感じられるイメージですが、「ATSUSHI YAMAMOTO」の刷毛模様をもっとアイキャッチさせたいという思いから、潔くマットブラックでの発売となりました。実際に比べてみると、黒縁効果によってより刷毛模様がより強調されていることが一目瞭然だと思います。そして、黒色にすることで多少タフに使っても汚れを気にする事なく使える利点が生まれました。この黒い革に関しては、植物タンニン鞣しとクロムタンニン鞣しの、それぞれの長所を生かせるように独自の割合で鞣した「国産ソフトシュリンクレザー」を採用しています。、柔らかく耐久性もありますので、思わず日常的にとことん使い倒したくなるような、コンパクトなウォレットとなっています。
手のひらサイズのミニマムな優れもの
このコンパクトウォレットは、「ATSUSHI YAMAMOTO」ならではのシンプルで機能的な構造です。札入れ・小銭入れ・カードポケット3室・フリーポケット2室をオールインワンにした、非常に使いやすい財布です。手の中でちょうどいいサイズなので持ちやすく、ジャケットのポケットやパンツのポケットにも綺麗に収まります。このように時代に即した実用的なコンパクトサイズにすることは、意外にも難しいと言われています。最低限必要な貴重品を入れるために、何を残して何を諦めるのか?作り手は常にそんな事を考えながら、試行錯誤しているのだと思います。筆者は、日常使いにおいては縦配置の小銭入れが、操作上優れている点だと感じました。
随所に見られるオリジナリティ
「ATSUSHI YAMAMOTO」のオリジナルホック、内装の黒い革に入るカード段に入る刷毛模様の色差し。縦配置の小銭入れは上部に縫製が入りますので、小銭の出し入れ時以外は自動的に閉じる仕様です。この小銭入れの両サイドのマチは、一枚革がZ(ゼット)状に折り込まれた収納力のある設計です。そして、カード段の上には「ATSUSHI YAMAMOTO」のブランドの証が刻印されています。
まとめ
「ATSUSHI YAMAMOTO」のコンパクトウォレットは、ブランド発足後あらゆる百貨店などでも購入することは可能です。しかしながら、今回は特別に数量に限りはありますが、MLS限定カラーとしてマットブラックの内装色をご用意しましたので、この機会に興味をお持ちの方は是非とも参考にして見てください!
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