コバとは革の断面を指し コバの処理は永遠のテーマであり
これといった正解のない それぞれ独自の仕上げ方がある
裁断したままの切りっぱなし
ふのりで磨きを入れ薄膜を作る方法
断面を薄く漉き 折り返して仕上げる方法
樹脂で固める方法
ヤスリで断面を磨き 蜜蝋を溶かしこみ固めて仕上げる方法
他にも 職人ごとに
好みの仕上げ方があり それぞれ個性的で
決まった手法はありません
リュテスでは 人の手による
温もりある製品作りを意識しており
手にした時の 素材が持つ特徴を生かせるよう
滑らかな手触りのコバに仕上げています
8枚の革を重ねて 貼り合わせ コバが切りっぱなしの状態
番手の粗いものから順に
ヤスリがけを行い
滑らかにして行く行程
角を落とし 手触りの良い
丸みをつけて行く行程
手にした時の質感を意識し やすりがけを繰り返す
色を入れ 蜜蝋を溶かし込み
磨き上げて仕上げる
このような コバ仕上げは
毛羽立ちをなくし 水分を弾き
滑らかな手触りと 美しいツヤをもたらします
また 経年変化により さらに深みのある質感に育ちます
とても時間のかかる工程ゆえに
多くの製品では真似のできないコバ仕立て
革製品を選ぶ際に ぜひ参考にしていただきたい
こだわりのポイントです
最後に コバ仕立ての製品を選んだ際には
スリッカーという コバを磨くための道具が市販されています
お手入れの際は コバの厚みに合うスリッカーを
横にスライドさせて磨くことにより
いつまでも美しいコバを保てます
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