皆様、大変ご無沙汰しております。SUKUMO Leatherの堀井誠です。
SUKUMO Leatherを開発し始めてからもう14年の月日が過ぎました。私が実家の家業であったハンドバック製造メーカーで働く中、日に日に厳しい状況に陥る日本の皮革業界・・。古くから続く問屋制度の中、良いものを作っても一方的に値段を叩かれてしまう受け身で弱いメーカー体質。
SUKUMO Leatherを開発し始めてからもう14年の月日が過ぎました。私が実家の家業であったハンドバック製造メーカーで働く中、日に日に厳しい状況に陥る日本の皮革業界・・。古くから続く問屋制度の中、良いものを作っても一方的に値段を叩かれてしまう受け身で弱いメーカー体質。
そこから何とか抜け出したい!と二代目として強く心に決め一歩踏み出したのが14年前のことでした。
京都の二代目呉服藍染め職人である浅井直幸氏との出会いをきっかけに、全く知らなかった天然本藍染めの美しさと魅力にすっかりと心を奪われました。
「この美しさをレザーに取り入れることが出来たらどんなに素晴らしいことだろう!」
全てはこのときめきから始まりました。
当時ネットで調べても「藍染め革」というものが殆ど世の中に無かったので
「もし天然藍染め革を作ることが出来たら主体的な経営が出来るのでは!」
と希望とともに二代目同士強い意識が生まれました。
約600年前から続く日本の伝統的な徳島県阿波藍。
藍師の手によって生み出される貴重な「蒅(すくも)」を使い、天然の力のみで染め上げる「天然灰汁発酵建て本藍染め」
皮革=動物性、天然藍=植物性 まさに『動物性と植物性の融合』への挑戦でした。
天然藍の強アルカリ性という性質から、普通に染めてしまうと革の表面がやけどのような状態になり革が硬くなってしまいます。
一旦やけどの状態で革が硬くなってしまうと、もう二度とやわらかくはなりません・・。
SUKUMO Leatherは約8年の歳月をかけ、多くの失敗と様々な試作を繰り返し、天然藍で染めてもやわらかくしなやかなレザーを作ることが出来ました。
Parisを中心としたメゾンブランドの方々から、必ずと言っていい程言われることがPure Natural Blueの美しい色合いと共に、
そのやわらかな触感に対する大きな評価です。
それは最終仕上げ工程の中で表面の荒れた部分などをごまかす仕上げ剤や色味の調整を行う顔料など・・
一切の加工を行わずに革本来の「すっぴん」の状態であることから生まれます。
是非、より多くの方々に日本の伝統的な天然藍Pure Natural Blueの色味の豊かさと、やわらかくしなやかな革本来の肌目の触感を味わってもらいたいです!
令和の新たな時代の始まりと共に現在お陰様で多くの方々にSUKUMO Leather商品をお買上頂いております。
本当にありがとうございます!
Mens Leather Store様内でも一人でも多くの方にその魅力を感じて頂けるようこれからも製品の充実や、ブログでのお伝えなど頑張って参りますので、皆様今後とも引続き宜しくお願い致します。
SUKUMO Leather
堀井 誠
追伸
一回目のブログを書かせて頂きながら早くも約1年が経ってしまい誠に申し訳ございませんでした・・。
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