こんにちは。
camonde カモンドの林です。
今回のブログではブランドの立ち上げた理由と技術的な事を少し語らせて頂きます。
お時間がありましたらお付き合いくださいませ。
私が影響を受けた出来事やブランドがあります。
まず19世紀後半にイギリスで興こったアーツ&クラフツ運動。
ウィリアム・モリスらを中心に、産業革命後に大量生産で粗悪な商品が溢れていたイギリスで、
手仕事を見直し生活から芸術を切り離さぬよう活動しました。

それとヨーロッパのブランドにおける歴史やスーリー、文化的背景をリスペクトしている所です。
海外から見たら日本にはそのようなブランドや製品はまだ少ないと思いました。
当ブランドのcamonde (カモンド)は日本伝統の技術や素材を使い、現代的でクリエーティブで
少しユーモアな発想で考えられた設計で、生活の中で日本の文化や美意識を感じさせるモダンで
ユーティリティな製品を開発する事を心がけています。
「URUSHI&GOLD LEAF」
茶碗、漆器などの日本の伝統工芸品の多くには漆塗りが施されています。
ではなぜ漆が使われてきたのでしょうか。
漆は熱や湿気などの温度変化に強く、防虫効果もあるので食器にもよく使われれてきました。
そして金箔や金粉で装飾をする蒔絵では漆は接着剤の役割をします。何より漆黒と言う
ように漆が塗られた表面は何とも変えがたい美しい表情を見せてくれます。
このように見た目の美しさもあり機能的にも優れた素材に魅力を感じました。
そして漆器にとって「金」は欠かすことができない資材です。 蒔絵(まきえ)や沈金(ちんきん)と
いった加飾技術に用いて芸術性を高める効果のほか、漆黒の中に金が入ることで華やかさが生まれます。
そして木を素材としたものに対して漆とともに金を使うことで耐久性を高めて、重要文化財などを
現代まで伝える役割を果たしてきました。
当ブランドは金箔押しの熟練漆工芸職人に加工をお願いしております。
その方はインテリアやガラス細工には漆加工をしたことがありますが、レザーに施した経験は
ありませんでした。2年以上の歳月を重ね、何度も試作をしてやっと製品化することができました。
一番難しいかったことは柔らかいレザーにしっかりと圧着させることでした。
漆と金箔を何度も重ねる事や独自の技術により日常生活でも使っても簡単には剥がれない事に
成功しました。その時は本当に感無量でしたし、高い技術と職人としての誇りがあるからだと
強く感じました。
今では長い間培われてきた伝統技術に触れる機会が少なくとても残念な事だと思いました。
日常生活でその美しさを感じて欲しいとの思いで製品を開発しております。
その美しい製品を是非お手にとってご覧ください。
camonde official site
CMND insta
FB
View Comment
0