Bluestone sneakers
【専用靴クリーム完成】
Bluestone商品のメインで使われる
天然本藍染革(SUKUMO Leather)
専用の靴クリームが完成しました。
試行錯誤を繰り返し、やっと完成した
Bluestone専用靴クリームは
ある一人の修理職人さんとの出会いが
きっかけで生まれました。
![IMG_2328-画像処理.jpg](/blog/koichi-akari/uploads/270a2beeed3d11b0405ef502e11d64c4312e0c61.jpg)
現在Bluestoneでは
Men's , Lady's Sneakers
を展開していますが
今回仕上げ説明に使用する
スニーカーは空気酸化で一番
色の変化が出やすい
浅葱色(Lady's Sneakers)
を使いながらご紹介したいと思います。
まずはじめに表情の違う
画像
をご覧ください。
↓↓
画像のスニーカーは
約1年ほど前に作製した
サンプル
左側のスニーカーは、ワセリン+革の裏面
使いながら、磨く方法で約2ヶ月ほど前に
仕上げをしてあります。
一方、右側のスニーカーは仕上げをしないで
店頭のスポットライトが直接当たるように
展示をしていました。
【染料ベースで作る靴クリーム】
天然本藍染革(SUKUMO Leather)の風合い
とより自然な状態で補色する事を考えた結果
染料をベースに開発を進めました。
革の質感を保ったまま染料がじんわりと
しみ込む為、重ね塗りをする事で色合いを
濃くしたり薄くしたりする事が可能です。
![靴クリーム.jpg](/blog/koichi-akari/uploads/817d5eda354fba3f7907645ffebb0ef71c2348a9.jpg)
Bluestone で商品展開するSUKUMO Leatherは
tome kon(留紺)
ai (藍)
hanada (縹)
asagi (浅葱)
の4色ですが
色の重ね塗りが可能なので
今回開発をした靴クリームは
ai(藍)asagi(浅葱)の
濃淡2色
この色が asagi(浅葱)です。
↓↓
革に浸透しやすいようにかなり柔らかいので
使用する前にしっかりと<かくはん>して
使用する事がポイントです。
【抜群の浸透力に驚き!!】
空気酸化とスポットライトで色が抜けた感じの
トゥラインから仕上げをスタート。
柔らかな布に、良く混ぜた靴クリーム(適量)
をとり、円を描くようにして塗っていきます。
ここでちょっとした驚き!!
瓶詰めされた状態では分からなかったのですが
実際、革に塗り込む段階でかなり
透明感のある靴クリーム
だと気づく!!
こんな感じです。
↓↓
通常の靴クリームとは違い
やわらかくて非常に透明感があり
靴クリームと言うよりは無着色、無添加の
ジャム??
って感じです!!
しかも表面にクリームが残る感じはなくて
しみ込む感じ!!
↓↓
実は、しみ込み具合が半端無くて一瞬
シミなった!
と驚きましたが、何度か重ね塗りを
しながら調整しました。
天然藍の特徴、灰汁(アク)なのか?
若干、靴クリームを塗ったところが
「黄色っぽく」
変色しましたが
ご心配なく
時間と共に黄色みは消えてきます。
次にかなり薄くなった紐通しパーツ部分と
タン部分に靴クリームを塗っていきます。
いかがでしょうか?
違和感のない自然な状態で
補色が出来ました。
時間を置いて、更にトゥ部分に同じように
靴クリームを塗り込んでみます。
【染料をベースに自然な仕上がり感】
つま先(トゥ)部分にうっすらと横線が見えて
いましたが、自然な感じに補色されしかも
ブルーの鮮やかさが蘇った感じ
がしませんか?
(上)仕上げ前 (下)仕上げ後
![名称未設定-1.jpg](/blog/koichi-akari/uploads/42a89651237a179505f34c02c738695ce6897f47.jpg)
【最後の仕上げはやはり底磨き】
どうしてもアウトソールに靴クリームがついて
しまった場合は、以前ブログで紹介をした
(消しゴム)
を使ってヨゴレを落としてください。
こんな状態です。
↓↓
地味に根気よく消しゴムの角を使いながら
ヨゴレを落としてください。
やはり消しゴムパワーは凄い ★ ★ ★
真っ白
じゃないですか!!
いかがでしたか?
Bluestone で使用している
SUKUMO Leatherは
「革」本来の良さをそのまま生かして染められて
いるので「小さな傷、血筋、色ムラ」など
自然のままにその表情が出ています。
正直、工場(職人さん)泣かせの革ですが
「革」本来の良さを生かしながら
丁寧に作られたスニーカーだからこそ
自然の状態で補色が出来る靴クリーム
の開発を目指しました。
もちろん
通常のワセリン+革の裏(床)面の仕上げで
色の変化を楽しむ。
アリだと思います。
発売まではもう少し時間がかかるかも?
知れませんが早急に進めますので
しばらくお待ちください。
今後はお客様の声を聞きながら
メンテナンスのアドバイスが出来ればと
考えています。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
★ 次回はメンズスニーカーの濃い色で
ご説明をしたいと考えています。
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