赤理 浩一

KOICHI AKARI
デザイナー

1966年 熊本生まれ。
1994年 双子の兄弟とともに【akari design studio】設立。
婦人服ブランド「akari」販売をスタート。
1998年 文化服装学院 シューズ科にて教員として勤務。
2005年 靴、鞄コンサルティング会社 (株)jalfic入社。
2010年 (株) 興和インターナショナル入社。
2014年 同会社でオリジナルブランド【Bluestone】を立ち上げ日本の靴作り技術を最大限に生かしたレザーアイテムの開発に力を注ぐ。
2018年 日本橋に【Bluestoen Shop&Art space】をオープン。

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Bluestoneソールリペア(カラーを変えてみては?)

ソール交換でカラーを
変えてみたら
「靴」の印象が変った?

IMG_4102.jpg
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「ソール交換の修理」でお客様から
スニーカーが届きました。

靴箱を開けて、履いた状態を確認して
大切に履いてもらったなぁ〜
とか
気に入って履いてもらえてたかなぁ〜
とか
届いた靴を見ながら色々と想像する時間が
私としては一番楽しい瞬間です。

さて

修理に入る前に!
 
Bluestoneのアウトソールカラーは
「黒」「白」2色
どちらか選んで交換が出来ます。
まずは
お客様に連絡をして選んでもらいました。
unnamed.jpg
お客様が選ばれたソールカラーは
「黒」
修理依頼の時期が9月!!
これから秋冬に向かう事を考えると
いい感じのセレクトだと思います。


職人さんの気持ちが伝わる
丁寧な修理
修理前.jpg
画像が修理依頼のあったBluestoneスニーカー

踵部の減り方を見たら
かなり履いていただいた印象ですね〜
 しかし
ダメージ感が出た天然本藍染革の雰囲気は
「革」とは思えない独特の色落ち感
カッコいいですね!!
修理Bluestone-オールソール-008.jpg
底面を見てください!

かなりの踵減りでも底面に「穴」
開く事はありません。
また、全体的にはまだまだ使えそうに
感じるのは、Bluestoneソールの
強度を考えた
ソールの内側設計
ラバーの厚み
などが関係しているんです!!

 それでは
いよいよ修理のスタートです。

まずは中敷きを丁寧に剥がしていきます。
修理Bluestone-オールソール-007.jpg
次に
ソールを取る為に
サイド縫いされたミシン糸を
表革にダメージをかけないよう
丁寧に1針ずつ取っていきます。
修理Bluestone-オールソール-013.jpg
ソールのサイド縫いの糸が取れたら
「ラスト/木型」を靴の中に入れて
ソール交換が出来るように準備します。
修理Bluestone-オールソール-014.jpg
準備工程の最後にはソールが貼って
あったサイド部分の色落ちを
ワセリンと革裏面
を使いながら丁寧に補色します。
修理Bluestone-オールソール-018.jpg
この一見必要なさそうな工程が
完成した時の
見栄えを良くするんです。

Bluestone sneakers
こだわりの
「コルク」と「竹シャンク」交換

古くなったコルク竹シャンクを丁寧に取り
つま先から練りコルクを全体に伸ばしながら
底面の形を整えます。
修理Bluestone-オールソール-019.jpg
修理Bluestone-オールソール-022.jpg
いよいよ「本底/アウトソール」を貼って
いきますが、その前にソール内側面と
本体底面に接着剤を塗り
一度乾燥させ後
もう一度暖めてから
ソールと本体を貼り合わせていきます。
修理Bluestone-オールソール-023.jpg

リペアできるように考えられた
Bluestone独自の製法

いよいよ完成間近になりましたが
Bluestone sneakersの特徴でもある
サイドマッケイ製法!!

といっても製法としては一般的な製法で
ソールサイドの接着面が屈曲で剥がれない為に
ミシンで縫いますが、Bluestoneではサイドの
接着面を最小限に抑えることで
アッパー(靴表面)とソールを縫い合わせても
表革への負担を減らして
リペアする事を可能にしました。
その為
ソールのサイド部分が少し浮いた状態になり
つま先と踵のカーブ部分は特に難しく
職人さんが指でシワを調整しながら
縫い合わせています。
これも1足ずつ丁寧に手作りされている
からこそ出来る技で大量生産では
難しい工程なのです。
修理Bluestone-オールソール-026.jpg
サイドマッケーミシン縫いが完成したら
「中敷き」を丁寧に貼っていきます。
修理Bluestone-オールソール-032.jpg
最後にブランドの顔でもある
「ラバーパッチ」を貼って完成です。
修理Bluestone-オールソール-033.jpg
修理完成.jpg
Bluestone shoe Cream
を使って最終仕上げ!

ソールを貼り替えた事と色を変えた事で
雰囲気がずいぶん変わったように
感じませんか?
IMG_4087.jpg
サイドから見てもこの美しさ!!
違う靴を購入した感じ??
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履き続けた事でつくりだされた「アタリ感」
このままでもカッコいい!!のですが
今回は「Bluestone専用靴クリーム」
つま先を部分を中心に全体を仕上げます。
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履いていると見えない紐下の「ベロ部分」
実は
つま先と同じぐらいアタリ感があります。
しっかりと補色をしていきます。
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どうでしょう?
右が「仕上げ前」で 左が「仕上げ後」
少し濃くなったように見えますが
靴クリームが浸透し馴染んでてくれば
少し薄くなるのでご心配なく。。。

IMG_4097.jpg

靴紐を取り替えて完成です。
IMG_4101.jpg
いかがでしたか?

長く履いていただく為のソール交換ですが
ソールカラーを変えることで印象が変わり
「新しい靴」
を買った気分になりませんか?

Bluestoneでは修理も職人さんが
丁寧に行いますのでお履きになって
気になる事や修理のご相談など
ございましたらご連絡ください。

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。


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