西森 裕矢

YUUYA NISHIMORI
Crevaleathco 代表

【商品のイメージ】
派手さは求めていません。
コンセプトである、『今あるものをより使いやすく、かっこ良く』を基本とし、質実剛健な物作りを心掛けています。

【経歴】
大手百貨店にて革製品の販売を5年間経験。
世界各国の一流革製品の販売を通して知識を学ぶ。
蓄積した知識を生かし、独学にて革製品の仕立を研究する。

2017年
独立し、ビスポークレザーブランド【Crevaleathco】をスタート。

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クロコダイル製品の仕立て

ここ最近、オーダーの半数以上がエキゾチックレザーという感じで、その中でも特に多いのがクロコダイル。

Crevaleathcoでは得意とする素材の一つですが、クロコダイルならではの仕立ての工程をご紹介します。

使用するのはほとんどの場合、ナイルクロコダイルという品種です。

模様のサイズやバランスが良く、安定して仕入れられるのが特徴ですね。

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こちらがクロコダイルレザーの全体。
上からアゴ、腹、尻尾という具合です。
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こちらがアゴから喉の部分。
細かい模様が不規則に並びます。

カードポケットのワンポイントやファスナーの引き手で使用する事がほとんどです。
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そしてこちらが腹部分。
クロコダイルではメインの部分と言っても良いでしょう。

財布等の外装として贅沢に使用します。
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そしてこちらが尻尾。
長方形の模様が規則的に並びます。

名刺入れ等の比較的小さいアイテムの外装に使用する事が多いです。

エキゾチックレザーの場合、鱗の模様をどう取るかで商品のイメージが大きく変わります。

Crevaleathcoでは最も贅沢とされるセンター取りで仕立てる事がほとんどです。
(アイテムによってはセンター取りが逆に合わないものもあるので例外はあります。)
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模様の配置を見ながら裁断する為、通常の型入れとは異なり、窓の様な型紙を使用して確実にセンターを押さえる様にします。
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切り出したばかりのクロコダイルを曲げてみます。
写真では分かりにくいかもしれませんが、鱗の溝に沿って折れる為、カクカクした感じで綺麗なアールが出ません。

このまま財布として仕立てていくと、完成しても折り畳んだ時にこのカクカクが残ります。

お店ではそうした財布を良く見かけますが、一手間掛けてこのカクカク感を解消すると、とても美しい仕上がりになります。
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裏打ちやクセ取りを行い、組み立て前からこの様に綺麗なアールが出る様、仕込みを行います。
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完成するとこんな感じです。

バッチリとセンターが取れたクロコダイル財布というのは特に存在感と迫力がありますね。
個人的にはとても好きな素材です。

高級素材ではありますが、比較的扱い易く、耐久性も高い素材なので幅広い方におすすめ出来る素材です。

それでは今回はこのへんで。

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