手入れが簡単な「スウェード」柔らかな印象を与える天然皮革

フランス人が命名した「スウェード」

スウェードとは、なめした革を目の細かなサンドペーパーやヤスリでベルベット状に起毛加工した天然皮革のことですが、この加工方法はスウェーデンで考案されました。 その後、その加工法によって作られたスウェーデン製の手袋がフランスで流行。「ガーント・ドゥ・スウェード」と呼ばれたその手袋の流行によって、この加工法によって作られた天然皮革はフランス語で「スウェーデン」を意味する「スウェード」と呼ばれるようになったのだとか。
スウェード製品に使われる皮の種類は、牛や羊、ヤギの皮などです。もともとは子羊の皮が使われていたようですが、今では子牛の皮が最も多く使われています。一般的に、スウェード製品は「毛足が短くてソフトなものほど上質」とされています。

スウェードの特徴

スウェードの特徴は独特の光沢感と丈夫さにあります。その丈夫さから靴やバッグ、洋服などに幅広く用いられています。ただ、丈夫だからと言って、乱暴に扱ってしまうと当然傷んでしまうので注意が必要です。 特に、スウェードは「水に弱い」ということを覚えておいてください。雨の日にスウェードの靴をはくと、濡れたところがシミになってしまうこともあります。雨の日や水に濡れる可能性がある日にはスウェード製品を着用しないほうが無難でしょう。

よく間違われるヌバックとの違い

スウェードとよく混同されて使われる言葉に「ヌバック」があります。どちらも「繊維を起毛させた革である」という意味では同じですが、細かくその実態を見ていくと、"似て非なるもの"であることがわかります。 簡単に言えば、スウェードは皮の裏面を、ヌバックは皮の表皮をサンドペーパーなどで起毛させたものです。使用する皮の部位が異なるので、当然、特徴も異なります。スウェードはヌバックと比べて毛足が長く、ヌバックは毛足が短く目立たない皮革になり、この違いが製品に活かされているというわけです。

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スウェード製品の魅力

  1. 1オールシーズンで使える
    「スウェードは秋冬のもの」というイメージがありませんか? 実際に、スウェードのブーツを履くと季節感が出るので、オシャレ好きな人には秋冬のワンポイントとして使うことが多いようです。
  2. 2メンテナンスが簡単にできる
    乱暴に扱うことは厳禁ですが、スウェード靴のメンテナンスは特別難しいものではありません。方法は至って簡単。スウェードの靴であれば事前に防水スプレーをかけておいて、使用後はブラッシングをしてきれいにするだけで十分。他の天然皮革の革靴であればこうはいきませんよね。クリームにワックス、ブラシにシューキーパーと、メンテナンスのためにたくさんのものを用意しなければなりません。そこに時間をかけたくないという人にスウェードの靴をおすすめします。

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