革製品を雨の日に使用する場合は注意が必要
水分で革が濡れてしまうと、シミになる、型崩れする、濡れた部分が浮き上がるなどの残念な事態を招きかねません。これは水に濡れることで、革に含まれる油分が抜けることによって起きてしまいます。また、雨に含まれる不純物が革に染み込むことも、繊維にダメージを与えるので注意が必要です。
さらに濡れたまま放っておくと、カビが発生する、色落ちするといった可能性もあります。長年大切に使ってきて、ようやく深い味わいが出てきた革製品がそんなことになってしまったらガッカリしてしまいますよね。
そこで今回は、革製品の天敵である「雨の対処法」をお伝えします!
雨から革を守るための対処法
雨の日対策は大きく分けて、水に「濡れる前」と「濡れた後」の2つがあります。それぞれの方法を紹介します。
- 濡れる前
大事なのは、革に防水加工をすることです。
革製品に使える「防水スプレー」が販売されているので、革製品を外に持ち出す15〜30分前までにスプレーをかけ、防水加工を施しておきましょう。革の種類によっては使用NGの場合もあるので、事前によく注意書きを確認するようにしてください。防水スプレーは、防水だけではなく防汚効果も期待できるため、雨の日だけではなく普段から定期的に使うことをおすすめします。
スプレーをする前に「馬毛ブラシ」や革製品用の手入れ布「テレンプ」などで、あらかじめホコリや汚れを落としておくこともお忘れなく。スプレーをかけた直後は革が濡れて変色しますが、15分程度で乾燥して元の色に戻り、防水加工も完了します。また、スプレータイプではなくクリームタイプのものもありますので、お好みで選んでください。 - 濡れた後
どんなに気を付けていても、革製品が濡れてしまうことはあります。天気予報が外れて、急に雨が降ってきた、なんていう話もよくあることですよね。
もしも濡れてしまった場合は、早めにケアをすることが大切です。何よりも覚えておいてもらいたいことは早めにタオルで拭くこと!
その際、まずはぬるま湯に濡らしたタオルで革製品全体を拭き、その後に渇いたタオルでよく拭いてから、風通しのよいところで自然乾燥させてださい。
タオルと自然乾燥で十分に渇いた後は、革製品用のクリーナーをチューブから布などに出して、革製品全体に丁寧に塗っていくようにしましょう。これによってシミや汚れを落とすことができます。 また、水に濡れた部分が硬くなっていたり、ごわごわしている場合は、もともと革に含まれている油分が抜けています。保湿クリームなどによって油分を補給しましょう。その際、少量のクリームを全体に均一に塗るということを意識してくださいね。
まとめ
革製品には愛情をかけてケアをすることが欠かせません。
ケアの際に絶対にやってはいけないのは、濡れたからと言って、慌ててドライヤーやストーブなどですぐに乾かそうとすること。天然皮革は熱に弱いので、乱暴な乾かし方をすると縮んだり、傷む原因になってしまいます。
革製品は丁寧に、優しく、扱ってあげてくださいね!
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