熟練の技と若い感性の融合を実現したFUJITAKAのアイテムたち

創業75年「Made in Japan」に拘り続けるFUJITAKAのモノづくり、そして職人たちについて伺ってきました。

それでは最後に、ベテランと若手の職人の協業によって生み出されるFUJITAKAのアイテムを紹介します。

FUJITAKAが、現在展開する4ラインからそれぞれ見てみましょう


FUJITAKA GALLARY「ワープロラックス」

熟練の技と若い感性の融合を実現したFUJITAKAのアイテムたち

こちらは最高級ライン「FUJITAKA GALLARY」の鞄です。

型押しが施された表面はキズがつきにくく、スッキリとしたデザイン、まさに「スマート」という言葉が似合うこのアイテム、内装も見てみましょう。

熟練の技と若い感性の融合を実現したFUJITAKAのアイテムたち

内装には豚革を使用しており、発色のいいブルーとオレンジのコントラストが上品です。
内装ポケットは、ビジネスマンにとって必要な機能性を持たせ、シンプルに仕上がっています。しかし、ただの内装ポケットと侮ってはいけません。FUJITAKAの鞄の内装ポケットは、マチがついているので、しっかりとした収納力があるのが魅力です。

また、角が丸く立体的で独特なフォルムのこの鞄。この丸みをきれいに出すのが一番難しく、立体縫製に優れた「ポストミシン」と言う特殊なミシンを使い職人の丁寧な作業によってつくられるそうです。この丸みのあるフォルムが上品でスマートな印象をつくりあげているのですね。


FUJITAKA「ジェードレザーⅡ」

熟練の技と若い感性の融合を実現したFUJITAKAのアイテムたち

メインラインである「FUJITAKA」の定番アイテムです。

熟練の技と若い感性の融合を実現したFUJITAKAのアイテムたち

普段使いだけでなく、出張に行く際にも鞄を変えなくて済むようにと、ビジネストリップ対応の収納力に特徴がある鞄です。長期出張の際など大荷物になる場合には、キャリーケースとのセットアップ機能が活躍。背面のセットアップ用のファスナーを開けることでキャリーケースに鞄を簡単に固定することができます。セットアップ用のファスナーは通常時には見えない位置に配置されているという隅々まで行き届いた「心配り」がなんとも上手いです。

前モデルからのアップデートによって、ビジネスマンにとって必須なPCやタブレット用の内部ポケットが追加されたことで、盤石な収納力を実現。

収納力を求めると、鞄はどうしてもボテッとしたフォルムになりがちですが、この鞄では底面から鞄上部にかけてのマチ幅の細かい調整によって、大容量なのにスッキリしたデザインを実現できているのが驚きです。


FT by FUJITAKA「ホーク」

熟練の技と若い感性の融合を実現したFUJITAKAのアイテムたち

FUJITAKAのカジュアルラインである「FT by FUJITAKA」。
オールレザーのリュックサック、結構大きいのかと思ったのですが背負うと意外にコンパクトです。

カジュアルラインである「FT by FUJITAKA」では、ビジネスラインのアイテムと比べ、違いを出すために使用する革の選定部分から拘ってつくられています。素材には、「ソフトでしなやかながらもコシがあり、光沢感があるモノ」を選び、上質な大人のバッグをイメージしたそうです。

背中側の両端にはファスナーポケットがあります。左右それぞれで、A4書類を収納できるポケット、鞄内部のメインスペースと別々の場所にアクセスできるのが特徴。メインスペースには、PCやタブレットを収納できる緩衝材付きのポケットも設置されているので、あらゆるシーンでの使用ができそうです。


FUJITAKA ACCESARIES「フォール」

熟練の技と若い感性の融合を実現したFUJITAKAのアイテムたち

「FUJITAKA ACCESARIES」は、FUJITAKAの雑貨小物ラインです。

薄さが魅力のこのアイテム。ですが、魅力はそれだけではありません。素材には、農耕馬のお尻の一部から採ることができる希少価値の高いオイルコードバンを使用。スーツの胸ポケットに入れても、スーツのシルエットが崩れず、ポケットから出してもバッチリ決まる「スマート」な薄型の財布、探している方も多いのでは?

カードとお札、あとは少量の小銭だけでとにかく最小限のものだけ持ち歩きたいという方は写真右のスリムウォレットです。

このアイテムは、ファスナーの位置が上部ではなく側面に配置されています。上部にファスナーが配置されていると、財布の厚みとして必ずファスナー分の幅を確保しなくてはいけないのですが、ファスナーを側面に配置することで徹底的にスリムな財布を追求しています。これなら、スーツのポケットに入れてもシルエットはまったく崩れません。


一方で、薄型の財布がいいけど、まったく入らないというのはちょっと......という方は写真左の通しマチタイプのウォレットです。

一般的に、財布に使用されているのは「笹マチ」という底面にマチがないタイプのものが多いのですが、このアイテムでは底面までマチがある「通しマチ」を採用しています。そのため容量の確保を実現しながらも、ポケットの中身が少ないときにはしっかり薄型という使用シーンに合わせた使い方ができるようになっています。通しマチのアイテムは、通常少し厚みが出てしまうものですが、スリムウォレット同様の工夫により、薄型なのに大容量の財布をつくりあげることができました。


ユーザーのニーズに合わせて変化するアイテムたち

FUJITAKAのつくりあげるアイテムには、ユーザーのニーズに合わせて使用方法を選べる特徴を感じました。外面的なデザインはシンプルに抑えながらも、その内側の機能性の部分ではここでは語りつくせないほどの拘りがあります。デザイン性よりもツールとしての機能性を徹底的に追求するFUJITAKAのモノづくりの矜恃が表れているように感じました。


お話を伺った人
池田恭子
株式会社イケテイの企画デザイン部門を率いる株式会社イズクリエイションの代表取締役社長、FUJITAKAブランドのクリエイティブディレクター。二十数年に亘り鞄の企画デザインや物づくりの現場に携わっている。ライセンスブランドから有名百貨店、セレクトショップ、専門店などのOEMや別注企画まで幅広く手掛けてきた。

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