全てが連動してこその、この一足

リピーターの多くが「このクオリティでこの価格」と、RENDOの魅力を語ります。それが実現できているのは、中間マージンを除いた直販システムをとっているからだけではありません。吉見さんの努力と工夫、そして経験と人脈の賜物でもあるのです。

例えば、靴裏に化粧釘を打たない、紐通しの穴の裏歯止めをしないなど、細かいところでコスト削減と、作業効率を上げる工夫がされています。これは、吉見さんのOEMやメーカーで働いていた経験から得られたものだと言います。

前職の工場と友好な関係を築いている吉見さんだからこそできる、工場への交渉もあります。それらの積み重ねで実現している「このクオリティでこの価格」なのです。

まさに「RENDO」=連動です。吉見さんのこれまでの経験、人脈、ユーザーとの関わり、すべてが連動してこそ、今この目の前にある1足が出来上がるのです。


王道のキャップ・トゥ

全てが連動してこその、この一足

全てが連動してこその、この一足

キャップ・トゥは数あるデザイン中でもRENDOの売れ筋ナンバーワンです。

前述のように靴裏の化粧釘は打たれていませんが、代わりにソールのエッジにコテをかけお化粧を施します。堂々とした気品ある佇まいは見るものの心を魅了します。しかし、この靴の真の価値は足を入れた時にわかると、ファンは口を揃えます。そしてそれは、半年、1年と履くことによって深まってくるのです。


個性派好みのサイド・エラスティック

全てが連動してこその、この一足

ドレスシューズとまではいきませんが、個性的なお洒落を楽しみたいときにオススメです。

全てが連動してこその、この一足

甲のところがゴムになっているので、脱ぎ履きがしやすいというメリットがあります。また逆にそれは、サイズ調整をしにくいというデメリットにもなっています。フィット感を重視するRENDOでは、それが今後の重要な課題となっていますが、吉見さんの語り口からは、解決の目途が立っているように感じられました。


ビジネスシーンで活躍、エイプロン・フロント・ダービー

全てが連動してこその、この一足

デイリーユースでカジュアルながらもビジネスに対応できるモデルが欲しいとのユーザーからの声を反映して生まれた一足。フランスの某メーカーのデザインを意識しつつも、真似ではない、独自のこだわりが詰まった形が出来上がりました。例えば、サイドの"おがみ"と呼ばれるステッチを従来の曲線から直線にするなど、他の既存デザインとは一線を画し個性を光らせています。

「RENDOとしてカジュアル寄りの靴をつくるなら、この形しかないと思いました」と吉見さん。


ドレスシューズやレディースラインにも期待

Amazonでも売り上げを伸ばし、確固たる地位を築きつつあるRENDOですが、今後の課題はまだまだ尽きませんし、新たな展望も広がっています。既存のラインに修正を加えつつ、新たな分野にもチャレンジをしていくそうです。

まずは、ユーザーからのニーズが高いドレスシューズとレディースラインの展開へ期待が高まります。そう遠くないうちにこれらのモデルが皆さんの目に触れる日が来るでしょう。

また、現在はひとつの型での展開しかないので、RENDOの靴を気に入りながらも「自分の足には合わない」と断念するお客様も少なくないとのこと。そんなお客様の思いを汲み、異なる型での展開も検討していると吉見さん。

フィット感にこだわるユーザーから支持を得てRENDOは赤丸急上昇中。そんな中、新たな挑戦を続けるRENDO情報は常に要チェック事項となりそうです。


全てが連動してこその、この一足

お話を伺った人
吉見鉄平
1977年徳島県生まれ。大学在学中に、イギリスの「LondonCordwainersCollege」にて靴作りの基礎を学ぶ。卒業後、「東京都立城東職業能力開発センター台東分校」にて技術を磨き、2002年「セントラル靴(株)」に入社、パタンナーとして勤務。2007年に退社後、渡欧し現地の靴工房や工場を視察、またシューズブランドのパターン業務に携わる。2008年「443patternmaking」を設立し、フリーランスとして国内外ブランドのパターン、企画業務を手がける。2013年社名を「株式会社スタジオヨシミ」とし、自らのブランド「RENDO」をスタート。

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