グッドイヤーウェルト製法が魅力的な3つの理由

1870年代後半のアメリカで生まれ、今もなお紳士靴の代表的な製法として知られているグッドイヤーウェルト製法。その質実剛健なつくりは、トップブランドの多くの靴に採用されており、紳士靴にこだわりを持つ本格派たちに愛されています。このグッドイヤーウェルト製法の魅力とは一体何なのでしょうか? 3つの視点から考えます。


複雑な構造だからこその堅牢なつくり

グッドイヤーウェルト製法は、ハンドソーン・ウェルテッドと呼ばれる手縫いの製法を機械化することで誕生しました。

このグッドイヤーウェルト製法を語るうえで外せないのが「耐久性」です。製法技術が発達した現代では、縫製を簡素化した靴が多くなりつつありますが、グッドイヤーウェルト製法は、アッパー(甲革)とインソール(中底)、そしてウェルトがそれぞれ独立しており、それらを縫ってつなぎ合わせ、その後アウトソール(表底)とウェルトをつなぎ合わせてつくられています。ですから、堅牢で耐久性や耐水性にすぐれており、しかも厚手の革を使っていることが多いため、長く履くことができるのです。


グッドイヤーウェルト製法が魅力的な3つの理由


歩くたびに足に馴染み、自分だけの一足に

そして、このグッドイヤーウェルト製法には、インソールにも大きな特徴があります。アウトソールとの間にコルクが敷き詰められているのです。

そのため、履きはじめは硬く感じることが多いのですが、足に馴染んでくると非常に快適な履き心地を実感できるようになります。ですから、自分だけの一足として、より愛着を持って履くことができるのです。


ソールの張り替えが可能で、コスパがいい!

革靴を履くうえで宿命とも言えるのがソールのすり減り。お気に入りの一足であっても、ソールが削られてしまって泣く泣く買い換えるということもあるかと思います。

しかし、このグッドイヤーウェルト製法は、アッパーとソール部分が直接縫合されていないため、ソールがすり減ったときには新しいものに交換することができます。つまり、アッパーの手入れさえ怠らなければ、長く愛用できるのです。
値段は、他の製法の靴とくらべると割高ですが、長期的なコストパフォーマンスを考えると圧倒的にグッドイヤーウェルト製法の方がおトク。さらに、経年による革の変化を十二分に楽しむこともできます。一足持っていても損はないのではないでしょうか?


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